半端者は足を掬われる

大人になるといろいろ大変なこともあるなあ・・と言いたいところですが、こどもにだっていろいろ大変なことがあるらしいです。うちのこどもも幼稚園生活が慣れてきて、やっといろいろな報告をするようになってきました。概ね楽しいみたいですが、やっぱり色々ある模様。例えば教室のおともだちみんなでそれぞれが植えているあさがお。先日の参観日でそれを見ると、教室ごとに固めて鉢がおいてあります。自分の鉢には自分で水をあげるというのがルールのようです。

 

先生に聞いたお話ですがうちの子はジョウロでみんなの鉢に水をあげていた模様。それを上級の子に指摘されて「ビー!」と泣いて先生のところに駆け寄ったとのこと。おそらく親切心でみんなの鉢に水をあげたんでしょうけれどもルールとしてはアウト。先生に慰められたそうです。

 

家でその話を自分からはしてこないので、すぐに忘れたか、本人にとって別に言うほどのことでもないのかわからないですが、まあそのままにしていますが、「何でも人に分けてあげなさいね」的な躾けは変わらずにしています。「どうぞのいす」的なことです。

 

ただ、ルールや「人によって」は価値観や考え方を変えなくてはいけないことがある。自分のポリシーや軸はずれてはいけないと思いますが、柔軟な対応と言うものがあらゆる場面で必要なのです。まあ会社勤めがものすごく上手だったわけではない私が言うのもなんですが。

 

一方、自分の考え方やそれに伴う行動は大切な道しるべになると思います。道徳的な観念や倫理観といったことは普遍です。いわゆる人間的な部分は立ち止まってでもよく考えて前に進まないといけません。そういった意味で「やっぱりそれは違うと思います。」と勇気を持って言うことも大切です。決断や判断にはギリギリ感がつきものですけれども。

 

こどもも何気ない日常から色々学ぶことを目の当たりにして、自分ももっと深い洞察力を研いで、もっともっと調整力のある人間にならないといけないなあと思っています。半端者にだけはなってはいけない。進んでいる道の上で、あーでもないこーでもないと立ち止まったり余所見したりするのではなく、本質に真っ向立ち向かって納得感ある汗を流して、次に来る別れ道を迷わず選んで自信を持って進める自分でありたい。